
ノニ (モリンダ・シトリフォリア) について

ノニについての概要
ノニ(Noni:学名 Morinda Citrifolia、日本名 ヤエヤマアオキ)は、インドネシアのモロッカ(現在のマルク) 諸島の原産で、アカネ科、モリンダ属に属する熱帯性薬用植物です。亜種は約100種類近くあるといわれ、主に東南アジア、オーストラリア、ポリネシア、インドなど熱帯、亜熱帯地方に多く群生しています。
また、この他にもアフリカやアメリカ大陸の一部、及び中国の海南島や台湾などにも自生している事が確認されています。(ちなみに海南島は、ほぼハワイと同緯度にあります。)日本では小笠原諸島や沖縄にも見受けられますが、残念ながらその果実は熱帯地方の果実よりだいぶ小ぶりで、また熱帯地方のノニが1年中花が咲き、年に4回前後も実をつけるのに対し、沖縄のノニは1年に1回しか収穫することができません。
ノニの歴史的背景
ノニは、今から遡ること、およそ6,000年ほど前からモロッカ諸島近辺の人々により、果実や葉は食用や薬用に使われ、また根や幹は建築資材や染料に使われてきました。 またノニは、海流種子散布植物 (種子にエアーサックと呼ばれる気泡を持っているため水中で浮く種子植物) なので、長い時間をかけて海流に乗るなどして次第に周辺の島々に伝播してゆき、現在のように医療技術が発達していなかった環境で、人々の病いを癒し、健康を支え続けることにより、徐々に人々にとって有用で貴重な存在になっていったものと考えられます。
このことは、古代の文献に「自然界で採れる最も体に良い食物の一つ」と記述されているところをみても、当時の人々がいかにノニの有用性に気づいて、それを利用していたかを裏付けているとも言えるのではないでしょうか。
もともと、ノニという言葉はハワイの現地語で『混ぜ入れる』という意味ですが、当時の人々はノニを基剤 (薬剤を作る時のベース) として使用し、それに必要と思われる薬草を入れ、病いの治療のため飲用していました。また、ちなみにノニはそれぞれの地方によっていろいろな呼び方をされています。ハワイでは「ノニ」タヒチでは「ノノ」フィジーでは「クラ」サモアやトンガでは「ノヌ」台湾では「檄樹(げきじゅ)」中国では「海巴戟(かいはげき)」等々です。 このようにたくさんの呼び名がある事ひとつを例にとっても、ノニがいかに古くから広範囲にわたり、多くの人々の生活に密着し、幅広く活用されてきたかということを、容易に伺い知ることができると思います。
ノニの木と実について
ノニの木は5mから7mほどに及ぶ潅木(かんぼく)です。葉は30cmほどの大きさで、濃い緑色の光沢があります。またひとつの果実に小さなラッパ状の白い花が次々と咲き(複合果実)、1年に何回も実をつけます。一般にノニの木は成長が早く、若木を植え付けてから、だいたい7・8ヶ月ほどで実をつけます。そしておよそ1年半ほどで成木となり、1本の成木に月間で約3〜5kg前後の果実が結実(実をつける)します。また平均的なノニの果実は、ジャガイモほどの大きさで、表面に多くのデコボコ(花が咲いて散っていった痕跡)があり、重さは大体100グラムほどです。
ただし、自生している地域の環境により、果実の大きさや組成(成分要素)の質量だけでなく、1年間に結実する回数も変わってきます。また一般的にノニの木は標高400m以上ではなかなか生育せず、熱帯地方の低地で、しかも汚染されていない肥沃な土壌で育った果実は比較的大きく、また栄養分も多量に含んでいる傾向があります。
ノニの果実は1年に何度も結実するため、決まった収穫時期というものがなく、従って果実の状態を観察しながら収穫することになります。またノニの果実は、たくさんの花を次々と咲かせ、盛んに受粉しているうちは、まだまだ生育途上ですが、ある程度の大きさになると花が咲かなくなります。しかし、花が咲かなくなっても、果実の色が緑色で、硬く青臭いうちはまだ未熟で、果実の内部では依然として成長活動が続いています。そしてやがて臨界成長点に達すると、果実の色が白っぽくなり、少し柔らかくなります。これが完熟のサインとなり、この時になって初めて栽培者は果実を収穫します。ちなみに完熟後(収穫後)もノニの果実は未熟ではないのにもかかわらず、追熟(後熟)をし、色は半透明になり、指で押すとへこんでしまうほど柔らかくなり、独特の匂いを発生させます。そして、追熟期を経過した後、果実は茶褐色に変色し、強い匂いと共に表面が崩れ果汁が滲み出てきます。これが発酵です。
ノニの匂いについて
ノニの果実は未完熟(緑色)のうちは、ほとんど無味無臭ですが、完熟(黄色)してきたり、完熟し過ぎると茶色に変化し、実の中が半液状にまで柔らかくなり、銀杏やチーズの腐ったような異臭を放つようになります。これはカプロン酸やカプリル酸などの中鎖脂肪酸という、体にやさしい天然の植物由来成分によるもので、ノニ自体の自然な細胞代謝反応と考えられています。またこの中鎖脂肪酸は、食品業界で現在盛んに研究されているように、ダイエット効果が期待されている物質ですので、ノニに関して言えば、この強い匂いがあればこそ、古代の文献のいう処の「体に良いもの」の構成要素の存在の証しとも言えるでしょう。
ノニの含有成分について
ノニの持っている多彩な含有成分の作用機序や生理作用及び、薬理作用等についての詳しいお話は薬事法の関係でできませんが、ここではノニの含有成分についての簡単な説明を致します。まず、体調を整えるための微量栄養素であるミネラル (体内では合成できない) としては、鉄分、カルシウム、リン、亜鉛、マグネシウム、カリウム、ナトリウム等々、多数含有しています。また、たんぱく質の主要構成要素となっているアミノ酸については必須アミノ酸 (体内で合成できないもの) を含め、現在、日本の分析センターで確認できる成分はほとんど含まれています。但し、天然に存在する全てのアミノ酸、約500種類のうち、どのくらいまでをノニが含有しているのかは、未だ確認できていません。
次に各種ビタミンについてですが、これはビタミンAをはじめ、B1、B2、B6、B12、パントテン酸、ニコチン酸(ナイアシン)、葉酸、ビオチンなど8種類のB群、及び、DやCやEなど、ほとんどのビタミン類が含まれています。
また、この他オレイン酸やリノール酸をはじめ、フラボノイド、テルペン、アルカロイド、ポリフェノール等々、ここに記述しきれないほどの豊富な栄養素がノニには含まれていますが、中でも特にスポコレチンやダムナカンタールはいろいろな分野から注目されている成分です。
またこれは個人的な感想ですが、ノニという果実の良さは他に類を見ないほどの豊富な栄養素がありながら、特定の栄養素や成分に偏っていないということだと思います。目新しいサプリメントの流行を強迫観念的に追いかけ、極端で、しかも結論を急ぎすぎる傾向が強い現代人にとって、広範囲にバランスがとれた栄養素の在り方そのものが、とても示唆的でもあり、またその相乗効果は、必ず現代人の役に立つものと考えられます。
一方、中医 (漢方) に於いても、ノニは海巴戟 (かいはげき) といって、巴戟天(はげきてん)の仲間に属し(台湾では檄樹(げきじゅ)と呼ばれています。)、 生体エネルギー (気) の衰えている状態 (腎虚)の改善のための生薬(補腎薬)として使用されてきました。一般的に中医では、この腎虚の改善は、生体のエネルギーや精力等の増強に深く関係しているものと考えています。
(注:漢方でいう「腎」は臓器の腎臓の事ではなく、人間の生命力や生殖力の源の「気」とか「精」を指し、また老化現象とは腎虚が進む状態であると考えています。)
なお現在、アメリカの研究者達によって、約140種類の栄養成分が確認されていますが、その多彩な含有成分の相乗作用により、ノニは現代人にも思わぬ福音をもたらしています。また、ノニについては、まだまだ未解明の部分も多く、今後の研究がおおいに期待されます。
最後に、近年植物学者や生化学者、或いは薬理学者など様々な分野の研究者達により、ノニの研究が盛んにされていますが、私達、現代人にとって、古代文献の記述のごとく、ノニはまさに、「自然界で採れる最も体に良い食物のひとつ」であることは、間違いないと考えられます。 特に、環境、食物、ストレス、或いは自然の秩序に反した生活習慣等、様々な問題を抱えながら生きている現代人にとって、『神様からの贈り物』というノニについて言われ続けてきた、古い言い伝えは、むしろ現代に於いてこそ、意味深い言葉になるものと思います。

追 記
ノニの薬効につきましては様々な事が言われておりますし、当ショップでもモニターの方々や、お客様からの反響等々で、いろいろな効果を確認しております。しかし、医薬品でない以上は、此処に具体的な薬効を記述致しますと、薬事法に抵触する恐れがありますので、ここでは敢えてその点には触れないよう配慮致しました。ただ、ノニを一定期間飲み続けると、心や体に何かしら好ましい変化が起きる事は確かです。
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